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3年後の50周年に向けて
一般財団法人成和記念財団 理事長
金 光 宇
私たちの科学振興事業は、3年後の2027年に50周年を迎えます。
1977年6月に金萬有科学技術振興会として事業を開始したときから、財団法人の認可(1982年4月)のあと30年余り、さらに一般財団法人成和記念財団への移行(2013年8月)を経て今日までの道のりは、まさに世代を連綿と繋いできた歳月でした。
この地球上の人々の幸福と発展、安全安心に科学技術をもって貢献して欲しいとの熱い期待から、西新井病院創立者の故金萬有医師が投じた私財を基金として進められてきたこの事業は、多くの有志たちに支えられ、在日コリアンなど国籍を問わず、学費や研究生活を支援してきました。
総数463件になる受賞者たちの気概が込められてきた会誌「科学技術時代」は、今回第46巻になりました。
受賞者たちが大学や研究機関において、科学探求と人材育成で貴い成果をあげている便りに接するたびに、科学振興事業に取り組む者として誇りを感じてきました。
私たちはこれまでの歩みをもとに、自らの事業をより着実に進めることで、来る50周年を意義深く迎えたいと気持ちを新たにしています。
過去の研究支援事業の軌跡を整理し、さらに受賞者のその後の状況を収集し連携を広める活動を広く推し進めたいと思います。
とりわけ本財団の目的でもある研究支援採用を、今後いっそう実りあるものに前進させるべきと考えます。
物価の高騰など研究環境の厳しい現状に鑑み、過年度より助成金総額を増額し、各種目の金額および採用件数を新たに定めました。
これに基づき今後の応募・採用に関わる取り組みをさらに強化したいと思います。
私たちは役員・関係者が一致協力し、横の繋がりを活かしてこれらの事業を効果的に進められるようにする所存です。
どうか、皆々様には、本財団の科学振興事業50周年に向けて今後ともご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
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