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若手科学者の連携をより幅広く
一般財団法人成和記念財団 理事長 金 光 宇
今年、私たちの科学振興事業は42年の歳月を刻むことになります。
この間、諸先生、諸先輩方の貴いご尽力、
多くの有志や法人の暖かいご支援・ご協賛をいただく中で研究助成を弛まなくつづけ、その件数が431件に達しました。
科学技術の研究において多くの業績を積んできた初期の受賞者たちにつづき、今日では若い世代が各分野で大いに活躍しています。
先日、博多で行われた元受賞者および若手研究者による意見交換会や、一昨年の関西在住受賞者の集い、四年前の関東での同集いにおいて、大学や研究機関などで日々奮闘している過去の受賞者たちに接し、科学振興事業のすばらしさを再度実感させられました。
本財団は今後、若手科学者をより力強く後押しできるように、研究助成事業をさらに進めるとともに勉強会を支援し、いろんなイベントを企画運営するつもりです。
それは取りも直さず、本財団設立者の故金萬有初代理事長が在日コリアンなど国籍を問わず研究者たちを後押しすることを目指して築き上げてきたこの事業をいっそう発展させたい、との関係者各位の一致した志によるものです。
科学者たちを取り巻く研究環境は、相変わらず厳しいものがあります。
私たちは受賞者たちの、その後の状況についても常に関心を寄せて、繋がりの輪を広め応援したいと思います。
これからも私たちは、元受賞者および若手研究者たちの貴重な意見を収斂して財団運営に活かせていきたいと考えています。
皆々様の暖かいご鞭撻ご協力を賜りますよう、お願いいたします。
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